蜜のあわれ
用事と用事の合間に少々時間があったのでずっと気になっていた銀座の十誡に行ってきました。
”好事家の書斎”をコンセプトとした、感性を限りなく刺激するブックライブラリースタイルのカフェ・バー、十誡。―公式HP引用
だそうです。本当に壁一面が本棚で本がぎっしり詰まっておりました。見てるだけでテンションが上がっちゃう。ジャンル的には幻想文学なのかな?分厚い本から写真集までいろいろありました。個人的には澁澤龍彦が沢山置いてあったのがグッときました。夢野久作全集とか。また足を運んでゆっくりと読みたいと思う本がたくさんでした。最近はkindleでばかり本を読んでいたけれどやっぱり紙媒体は“今” “私が” “読んでいる” という実感があってとても良いですね。
こちらのバーでは月替わりで文豪カクテルという様々な作品をイメージして作ったカクテルを出していらっしゃるのですが、今月はなんと!室生犀星の蜜のあわれをイメージしたカクテル!!蜜のあわれが大好きな私は、何としてでも行かなければ!!と思い足を運んだのでした。
金魚鉢をイメージしたグラス、そして赤子の、鮮やかな、赤。とても素敵です。お味は西瓜のソルティドッグ。おいしかった。
「あたい、何時死んだって構わないけど、あたいが死んだら、おじさまは別の美しい金魚をまたお買いになります? とうから気になっていて、それをお聞きしようと思っていたんだけれど。」
「もう飼わないね、金魚は一生、君だけにして置こう。」